院長ブログ

四つ葉のクローバー
宇都宮市竹林、よつばハートクリニック院長のブログ

ねずみ狂

0

    医療の分野は略語が多い。循環器内科の分野は特にであり、研修医も指導医が言っていることが判らずに苦労したりする。‘ER(救急室)にMI(心筋梗塞)の患者が来てるから、IC(説明して同意を得る)してPCI(カテーテル治療)するから準備して。DAPT(ダプト;抗血小板薬を2剤投与すること)行くの忘れないでね。’ ‘pAfって(パフって;発作性心房細動になって)デコってる(decompensation;代償不全 この場合心不全を起こしている意)からレート(heart rate;心拍数)下げて。’ ‘SAS(サス;睡眠時無呼吸症候群)っぽいからPSG(終夜睡眠ポリグラフィー)して必要ならCPAP(シーパップ;持続陽圧呼吸療法 PPAPじゃない あの人どうしたかしら?)導入しといて。’ 逆に知らない略語を若手の先生が使っていても知らないとは言いづらくて後でこっそり調べたりする▼‘TDL/TDS’  はて? 東京ディズニーランド/東京ディズニーシーの事だそうだ。今度新しくうちのクリニックに入った事務スタッフはかつて働いていたことがあるという。その話をもう一人のディズニー大好きスタッフが嬉しそうに聴いている。ショップで働くのにレジ打ちの研修が3カ月!そこまでで8割が辞めるそうである。確かにブラック企業/オリエンタルランドでググってみるといろいろ出てくる。別にブラッククリニック化するつもりはないが、根性があるのだろう。期待してます▼私?もちろん好きではないが、家族につきあって随分と行った記憶がある。お父さん、なんでここに来てそんなにつまんなそうな顔をしてるのと咎められる。嫌々そこにいて冷めた目で見ていると宗教にしか見えなくなってくる。世界ねずみ教 千葉浦安支部である。断じて東京ではない。入り口で高額のお布施を納めて、中でも色々な名目で納める。様々な施設を優先的に拝観するお札を取りに奔走しなければならない。教祖様のお宅はご在宅の折には長蛇の列である。教団関連宿泊施設にも泊まったことがある。食堂でお食事を頂いていると教祖様が奥様を伴ってお見えになられた。続いて教団幹部の皆様も・・・・・・・どなたからもお言葉は頂けなかった▼人間が入っているわけではないことになっている???パレードで熱中症になって搬送される際にも信者たちの前では被り物を脱がせてもらえないというのは本当だろうか。彼女が働いていたのは‘灰かぶり姫城’だそうである。


    働くって

    0

      加計学園問題について記者の質問に答える官房長官の姿は憐れの一言に尽きる。自分でも滅茶苦茶なことを言っている(言わされている)という認識があるのだろう。文部科学省の役人たちもまた憐れである。苟も教育を司る省庁である。間違ったことをした時には直ちにそれを詳らかにして謝罪しなくてはならない(ということを教えなくてはいけない人たちをさらに監督する立場にある)。政権与党が人事に関与できる構造になっている(なったのはここ数年のことらしい)ことに問題があるのだろう。NHKもまた然りであり、政権に縛られている。ガッテンなどという下らない番組(真に受ける患者さんが多くて困っている)を作っている暇があったら、本当のことを報道してほしい。民主主義の弊害は多数が正義に勝ってしまうということであるが、日本はそれ以下の非常に危険な状態にあるのではないか▼文科省にもNHKにも忸怩たる思いで働いている人は大勢いるだろう。働くっていったいどういうことだろうか。自分は社会に必要とされているのだろうか▼クリニックを開業して大きく変わったことがいくつかある。救命センターで救急車で運ばれた人を診るあの高揚感はなくなった。人の役に立っているという実感が直にあったし、体力が続くならもう少しやっていたかった。それから変わったのは人に雇われる側から人を雇う側になったことである。このことについては開業前に先輩諸兄から種々の忠告を受けてきたが、思っていたよりずっと難しい。また様々な業者とも取引をするようになったが、この担当者もいろいろである。こちらの期待したことをやってくれない人、そこそこ期待通りの人。望んでいる以上のことをしてくれたり教えてくれたりする人に会うと安らぐし嬉しくなる▼大きな病院の循環器内科に長く所属していたが、そればっかりをやってきたわけではない。一人一人の患者さんの抱えるなるべく多くの(できれば全ての)の問題に対峙しようとしてきたつもりである。うまくいかないことも多々あったし、中には恨みに思われているケースもあったかもしれない。クリニックの運営は勿論経済活動ではあるが、それを超えたところで正直に自分の色を出してやっていきたいと思っている▼面白い動画を人から教えてもらった。安住紳一郎というアナウンサーが日曜日のラジオ番組でやったものらしい。なかなか含蓄がある。


      コミュニケーション

      0

        40代後半の男性。営業職、働き盛りである。何年も前から血圧高値と耐糖能障害を指摘されていたが放置していた。喫煙20本/日、ウイスキーダブル2-3杯 7日/週。今回健診心電図で不整脈を指摘され近医受診後紹介により来院した。血圧160/100mmHg、持続性心房細動である▼‘なにか症状はありますか?’ ‘ありません。会社の医務室が行けってうるさいから来ました。’ ‘タバコはやめないんですか、やめろって言われませんでした?’ ‘言われました。でもストレスもからだに悪いでしょう? タバコはストレス解消です!’ ‘いびきはかきますか?’ ‘かきます。うるさいってよく言われます。この前妻に呼吸が止まってるって言われました。’  ▼‘あなたの不整脈は一定の確率で心不全を起こすだけでなく、左心房の中に血栓ができてそれが飛んで出て行ってしまって、脳に行く血管に詰まれば脳梗塞になりますし、その他のところに飛んでいけばそこで重大なことになります。まず大事なことは禁煙です。この条件で喫煙を続けるのは、それは高速道路を逆走するのと同じぐらい危険なことです。それから心臓超音波検査で他の心臓の異常がないかどうかを調べて、24時間の心電図検査で1日の中で心拍数がどうなっているかをみます。加えて採血をして糖尿病の有無、それから高血圧の原因となっているものがないか、甲状腺機能も調べなければなりません。その上で血圧の薬を内服していただいて、心拍数を整える薬、さらに血栓ができないように血液サラサラの薬も飲んでいただかなくてはいけません。血液サラサラの薬を飲むと出血を起こしやすくなります。特に問題なのは脳出血ですが、お酒はそれを助長しますので控えましょう。最後に睡眠時無呼吸の検査をして、必要に応じておやすみの時に機械を装着して寝ることになります。不整脈については不整脈の巣になっているところをカテーテルで灼いて治療する場合があり、その際は大きな病院に入院しなければなりません・・・・・・・’▼‘さっきの初診の患者さん、検査いつ頃に入りました?’ ‘もう来ないって言ってお金だけ払ってお帰りになりました。’ (この物語はフィクションです)


        なぜ知ってる?

        0

          小学生の娘が漢字練習帳を笑いながら見せてくれた。

           

           

          ‘なんでパパのこと知ってるんだろぅww’  こらっ。

           


          出アフリカ

          0

            以前にテルマエ・ロマエという映画を見た。あまりのばかばかしさ(褒め言葉である)に大笑いをした。現代日本にタイムスリップしたローマ人が日本人を指して‘平たい顔族’と言った。平たいんだからしょうがないが、それにしても何故か▼20万年ぐらい前、現生人になるホモサピエンスは南部アフリカに暮らしていた。30年以上前になろうか、‘ブッシュマン(政治的正しさによりコイサンマンに改称されている)’なる映画がヒットしたが、大体あのあたりだろうか。6-7万年前にアフリカを出てそれぞれヨーロッパとアジアの方角に分かれたのだそうだ。ヨーロッパ人は数万年かけて鼻が高くなって色が白くなって高緯度の環境に適応した。ネアンデルタール人と混血したとの説が有力であるが、ヨーロッパに先に住んでいた当のネアンデルタール人自体は2万数千年前に滅びた。一方アジアの方向に向かった一群はまた別の人種と交雑があったとされる。この間も数千年ぐらいの間隔で人類の進化・遺伝的変革は起きており、そのスピードは従来考えられていたよりかなり速いらしい▼といっても生存に有利な変異が蓄積していくわけではなく、主に起きているのは負の選抜つまり淘汰である。この先、人類はどこへ向かっていくのだろうか。そして医学はそれにどのように関係していくのか。一つ言えるのは食糧の生産効率の著明な上昇によってカロリー摂取量が飛躍的に増大し、一方石油をはじめとするエネルギーを利用することによって運動量が低下し、それが相まって病気を作り出しているということ。恐らくこの状態には当面適応できないだろう。もう一つは生殖・周産期医療の発展に伴って、本来生まれたり生存したりということが困難な個体が成長しうるということ(そういう方々の人生そのものを否定するものではないことは予めお断りしておく)。このことが遠い将来、種としての存続に問題を生じさせないとは言い切れない▼当院のスタッフの一人がこの度イギリスの人と結婚することになった。おめでたいことである。しかし貴重な戦力を一人失うことにもなる。そのことに思いを巡らせていたら上のような文章になってしまった。少し疲れがたまっているらしい。しかし7万年もかけて再び出会うというのがすごい。


            延命治療

            0

              済生会宇都宮病院をジンベイザメに例えると、うちのクリニックはコバンザメです(周辺の他の先生方ゴメンナサイ)。23年に及ぶジンベイザメでの生活を終え、連携を前提として開業させていただきました。今でも週1回診療しに行っていますし、事前に患者さんの同意が得られていればインターネット回線を通じてある程度の医療情報をクリニックに居ながらにして見ることができます。常に数名の患者さんが入院しておられますし、当院から救急搬送することもしばしばです。予期せぬ状態で患者さんが搬送された場合もすぐわかることが多いですが、そうした場合は本当にショックです。また私の外来に戻ってきてくださる場合もありますが、慢性期を診て下さる病院に転院になったり、不幸の転機になったりということもあります。ご家族が今後のことを相談しに来て下さる場合もよくあります▼そこでしばしば問題になるのは‘延命治療’です。元気にクリニックにいらっしゃる患者さんとの話の中でよく、ご自分は延命治療は望まないという話になります。恐らくこちらからインタヴューしたりアンケートを取ったりすればほとんどの方がそうおっしゃるのではないでしょうか。‘延命治療’って何でしょうか。心臓マッサージや電気的除細動でしょうか?気管内挿管・人工呼吸管理でしょうか?胃瘻・経管栄養でしょうか?中心静脈栄養でしょうか?それぞれ考える範囲は違うでしょうし、必ずしも全てのことを理解して言ってない場合もあるでしょうが、要するに見込みが限りなく薄いのに苦痛の時間を無駄に長引かせないで欲しいということだと思います▼日本は特殊な国です。癌の患者さんに告知をちゃんとするようになったのはつい最近のことですが、今でも予後をはっきり言わないケースが多くみられます。本人が延命治療を望まないのにしばしばそうなってしまうのも理屈は似たようなところにあるかもしれません▼胃瘻は日本独特の文化だそうです。また中心静脈栄養は急性期・亜急性期の状態には有効かもしれませんが、腸から栄養が吸収されなくなったら長期的な予後は厳しいことが判り切っており、これこそザ・延命治療だと思うのは私だけでしょうか。慢性期病床においては医療区分や医業収入の確保の観点から、転入院するとすぐに勧められることが多いのが実態のようです。自分だったらどうされたいか事前に考えておくことが大切かもしれません。


              難しい

              0

                私たちは職業としてこの仕事をしています。世の中には色々な仕事があります。例えばデパートの店員さんは客が赤い服が欲しいと言えば、いえいえ絶対に青のほうがお似合いです、赤はお売りできませんということにはならないでしょう。ところが我々は時としてこれを押し通さなければならない時があります。患者さんの性格・理解力もさることながらこちらの説得力が及ばなかった時、どうしてよいかわからなくなります。この仕事の難しさを最も感じる時間です。ふうっ。


                お待たせしてご迷惑をおかけしました

                0

                  本日は連休明けということもあり、混雑で特に検査に来ていただいた方は大変お待たせをしてすみませんでした。(5/6土曜日はお休みをいただきました。重ねて申し訳ありません。)

                  事務職員の1人がインフルエンザで急な休みになってしまったことも影響しました。事務はインフルエンザの患者さんに最初に対面するので若干伝染する可能性が高いかもしれません。申し訳ないと思います。看護師はインフルエンザかもしれないという情報があって、医師はインフルエンザという診断が下ってそれぞれ接するのでそれなりに身構えますので。

                   

                  フランスの大統領がまずは無難な方に決まりました。フランスのみなさんに感謝。社会が不安定になると選択がどんどんエキセントリックになり、戦争が近くなっているような感じがして嫌ですが、その点で無難な方に決まったという意味です。ところで39歳というのは異例の若さだそうですが、奥さんは25歳年上の64歳。15歳(日本でいうと中学?)の時の学校の先生(当時40歳)だそうです。演説の原稿は‘先生’がチェックしているのだとか。別にありえない価値観として驚いているのではありません。むしろフランス人の情熱と合理主義、知性そして懐の深さを感じます。アメリカ大統領だって24歳差(但し男女は逆)ですがこっちはフツーの価値観でしょうか。


                  お蔭様で

                  0

                    昨年9月の保険診療開始以来1年の3分の2が経過しました。お蔭様で大勢の患者さんにお越し頂いておりますが、皆様の満足度はそれほど高くないとは承知はしており、たくさん改善しなければいけない点があると真剣に考えています。皆様ご教示よろしくお願い申し上げます。自分で開業してみるまで分からなかったことも多数あり、勉強の毎日です。以前お寿司屋さんに、実際にお客さんを前にしているよりはるかに長い時間を仕込み・片づけ他に要していると聞いたことがあり、大変だなぁと思ったことがありますが、今まさに自分がその状態にあります。でもそれではすり減る一方なので、ホームページ開設以来このブログのコーナーもそのままになっていましたが、自分の考えをまとめるためにもここに駄文を発して行きたいと思います。よろしくお願いいたします。

                     



                    calendar

                    S M T W T F S
                    1234567
                    891011121314
                    15161718192021
                    22232425262728
                    293031    
                    << December 2019 >>

                    selected entries

                    archives

                    profile

                    search this site.

                    others