院長ブログ

四つ葉のクローバー
宇都宮市竹林、よつばハートクリニック院長のブログ

出アフリカ

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    以前にテルマエ・ロマエという映画を見た。あまりのばかばかしさ(褒め言葉である)に大笑いをした。現代日本にタイムスリップしたローマ人が日本人を指して‘平たい顔族’と言った。平たいんだからしょうがないが、それにしても何故か▼20万年ぐらい前、現生人になるホモサピエンスは南部アフリカに暮らしていた。30年以上前になろうか、‘ブッシュマン(政治的正しさによりコイサンマンに改称されている)’なる映画がヒットしたが、大体あのあたりだろうか。6-7万年前にアフリカを出てそれぞれヨーロッパとアジアの方角に分かれたのだそうだ。ヨーロッパ人は数万年かけて鼻が高くなって色が白くなって高緯度の環境に適応した。ネアンデルタール人と混血したとの説が有力であるが、ヨーロッパに先に住んでいた当のネアンデルタール人自体は2万数千年前に滅びた。一方アジアの方向に向かった一群はまた別の人種と交雑があったとされる。この間も数千年ぐらいの間隔で人類の進化・遺伝的変革は起きており、そのスピードは従来考えられていたよりかなり速いらしい▼といっても生存に有利な変異が蓄積していくわけではなく、主に起きているのは負の選抜つまり淘汰である。この先、人類はどこへ向かっていくのだろうか。そして医学はそれにどのように関係していくのか。一つ言えるのは食糧の生産効率の著明な上昇によってカロリー摂取量が飛躍的に増大し、一方石油をはじめとするエネルギーを利用することによって運動量が低下し、それが相まって病気を作り出しているということ。恐らくこの状態には当面適応できないだろう。もう一つは生殖・周産期医療の発展に伴って、本来生まれたり生存したりということが困難な個体が成長しうるということ(そういう方々の人生そのものを否定するものではないことは予めお断りしておく)。このことが遠い将来、種としての存続に問題を生じさせないとは言い切れない▼当院のスタッフの一人がこの度イギリスの人と結婚することになった。おめでたいことである。しかし貴重な戦力を一人失うことにもなる。そのことに思いを巡らせていたら上のような文章になってしまった。少し疲れがたまっているらしい。しかし7万年もかけて再び出会うというのがすごい。


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