院長ブログ

四つ葉のクローバー
宇都宮市竹林、よつばハートクリニック院長のブログ

延命治療

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    済生会宇都宮病院をジンベイザメに例えると、うちのクリニックはコバンザメです(周辺の他の先生方ゴメンナサイ)。23年に及ぶジンベイザメでの生活を終え、連携を前提として開業させていただきました。今でも週1回診療しに行っていますし、事前に患者さんの同意が得られていればインターネット回線を通じてある程度の医療情報をクリニックに居ながらにして見ることができます。常に数名の患者さんが入院しておられますし、当院から救急搬送することもしばしばです。予期せぬ状態で患者さんが搬送された場合もすぐわかることが多いですが、そうした場合は本当にショックです。また私の外来に戻ってきてくださる場合もありますが、慢性期を診て下さる病院に転院になったり、不幸の転機になったりということもあります。ご家族が今後のことを相談しに来て下さる場合もよくあります▼そこでしばしば問題になるのは‘延命治療’です。元気にクリニックにいらっしゃる患者さんとの話の中でよく、ご自分は延命治療は望まないという話になります。恐らくこちらからインタヴューしたりアンケートを取ったりすればほとんどの方がそうおっしゃるのではないでしょうか。‘延命治療’って何でしょうか。心臓マッサージや電気的除細動でしょうか?気管内挿管・人工呼吸管理でしょうか?胃瘻・経管栄養でしょうか?中心静脈栄養でしょうか?それぞれ考える範囲は違うでしょうし、必ずしも全てのことを理解して言ってない場合もあるでしょうが、要するに見込みが限りなく薄いのに苦痛の時間を無駄に長引かせないで欲しいということだと思います▼日本は特殊な国です。癌の患者さんに告知をちゃんとするようになったのはつい最近のことですが、今でも予後をはっきり言わないケースが多くみられます。本人が延命治療を望まないのにしばしばそうなってしまうのも理屈は似たようなところにあるかもしれません▼胃瘻は日本独特の文化だそうです。また中心静脈栄養は急性期・亜急性期の状態には有効かもしれませんが、腸から栄養が吸収されなくなったら長期的な予後は厳しいことが判り切っており、これこそザ・延命治療だと思うのは私だけでしょうか。慢性期病床においては医療区分や医業収入の確保の観点から、転入院するとすぐに勧められることが多いのが実態のようです。自分だったらどうされたいか事前に考えておくことが大切かもしれません。


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