院長ブログ

四つ葉のクローバー
宇都宮市竹林、よつばハートクリニック院長のブログ

藤井七段

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    小学校に上がった頃のことだっただろうか、父から将棋の手解きを受けた。父とやったり母方の祖父とやったり、或いは学校で級友となど、暫くは熱心にやったと思う。しかし壁に突き当たって、強くなるには本で定跡を勉強しなければだめだといわれて、本を買ってもらったが、面倒くさくなって止めてしまった。そう言うと医師としての姿勢を疑われかねないが、何かを本で読んでやり方を勉強するというのは昔も今もあまり好きではない。いい加減な人間である▼その後大人になってからも日曜の午前のテレビ対局とか新聞の将棋欄なんかを見るのは好きだった。もちろんプロがやっているレベルの将棋が解るわけも訳もないので、自分でも不思議なことだった。自分で将棋を指すわけでもないくせにそういうのを見ているというのもなんだか気恥ずかしくて、誰かが来たらチャンネルを変えてしまったりしていた▼空前の将棋ブームである。そして私みたいに自分で将棋を指さないが観るのは好きな人のことを指す「観る将(みるしょう)」という言葉があるそうだ。考えてみればプロ野球やJリーグを観る人が全て野球やサッカーをするわけではないし、オーケストラの音楽を聴く人が必ず何か楽器の経験があるわけでもなかろう。フィギュアスケートなんてやったことある人はかなり少ないだろうし、6種類あるジャンプを見て区別できる人もそんなに多くないだろう。もちろん解説を聞かなければどんなにすごい手が指されたのか解らないので必須である▼昨日将棋の藤井聡太棋士が史上最年少で七段になった。15歳である。将棋のルールすら知らない人までが ‘すごいねー、すごいっ!’ と言っている。確かに段位というのは素人目に分かりやすいのだろう。昇段規定は時代とともに変わっているので単純な比較はできないと思うのだが▼終局と同時に大勢の記者が ‘どどどーっ’ と入ってきて質問を浴びせる。‘今年の初めはまだ四段だったわけですが、こんなに早く七段になった感想は?’  ‘七段になった喜びをまず最初に誰に伝えたいですか?’  ‘これで師匠の杉本七段と並びましたがお気持ちは?’ 。あり得ない仮定だが高校1年生の頃の私がこの状況にあったら、答えは決まっている。‘別に・・・・・’ ▼本屋に行くと「藤井本」が山積みになっていて、一体どういう教育をするとああいう子供が育つのかといった内容のものが多いように思う。インタビューに出てくる言葉も凄い。「望外」「僥倖」「茫洋」などなど。そんな子供が居たら息が詰まるだろうし、家でリラックスできないと思うのは私だけだろうか。


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