院長ブログ

四つ葉のクローバー
宇都宮市竹林、よつばハートクリニック院長のブログ

インフルエンザ狂騒曲

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    振替休日の月曜日、宇都宮市夜間休日診療所で日中診療をした。医師会を通じて下りてくる仕事で、開業医の義務みたいなものだ。去年の7月に19時30分から23時30分までやって、その時はそんなに忙しくなかった。今回は9時から17時と言う話だったので、お昼ご飯は外に食べに出られるのかな?などと舐めたことを考えていた。着いてみると既に受け付けは黒山の人だかり。えっ、なにそれ?▼中に入ると看護師が、なんでも昨日は日勤帯は270人だか280人だか来たんだと言う。大半がインフルエンザかその疑いの患者らしい。大変なところへ来たと思うのもつかの間、次から次へと患者がやってくる。ナニナニ、フムフム、ソレハインフルエンザカモシレマセンネェ。ケンサシマスカ?ゴキボウ?カンゴシサン、オネガイシマス。エッ?ボクガヤルノ?。そう、あの例の細長い綿棒で鼻をグリグリやるやつ。心優しいうちのクリニックのスタッフは院長にそんなことをさせたりしないのだが、如何せんここでは数が多すぎて、看護師は検査キットをやりくりするだけで精一杯だ。自分のクリニックには滅多にインフルエンザの患者が来ないので、ただただ驚きである。しばらくやってみるとインフルエンザの検査を希望しない人など全くいないことに気付く。ハイ、イツカラ?キノウカラ?ヒダリムイテアゴアゲテ、ハイ、グリグリグリ。5フンデデルカラソトデマッテテネ。流れ作業である▼ハイ、Bデシタ。アナタハA。オオ、メズラシイ、A・Bリョウホウデテイル。5日間朝晩飲む飲み薬と5日間朝晩吸入するやつと今吸入してそれで終わりという3種類の中から選んでもらう。どれが一番早く治るかって? サァ?▼特に発症から時間が経っていない場合、陰性だからと言って違うとは限らないのが問題だ。だからそれなりの症状があって周囲にそういう状況があれば陰性でもインフルエンザとして処方するという考えもあるが、それなら検査などしなければよいような気もする。どうしても確かめたければ明日またお近くで検査してもらって下さいという説明も必要。どう見たって軽症で、もちろんそんな中にも陽性になる人もいるが、陰性だと知ると喜んで薬ももらわずに帰る人も多い。インフルエンザかどうか調べてこいと言う社会的圧力があるのだろう。そう言えば時々書かされる治癒証明書というのも変な話だ。インフルエンザが治っているかどうか、どうして見ただけで判断がつくというのか。更にはインフルエンザであれば学校を休んでも皆勤賞に影響しないというのも変だ。インフルエンザを他のウイルスによるかぜ症候群と区別する特段の理由がわからない▼最後に1台救急車を送り出して時計を見たら19時を少し回っていた。4人の医師で350人超を診たんだそうである。こういう時のスピードには自信があるから100人以上は診ていたと思う。インフルエンザの検査をしなかったのは10人いただろうか。終わった後クリニックで仕事を少し片付けようと思っていたが、さすがにそんな気力はもう残っていなかった。家に帰ってアルコール消毒だと称して酒を飲んだら少しピッチが速すぎたらしい。テレビを見ていた筈だったが、気が付いたら床で潰れて寝ていて高梨沙羅は2本目を飛んだ後だった。


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